信用を崩さず売上を伸ばすためのマーケティング8つの実践法

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

マーケティング活動は、最終的に売上を向上させることを目的として行われることが多いですが、その土台となることにあるのが、お客様からの信用と信頼です。信用や信頼がない状態では、一時的に売上が伸びても長続きしません。

そこで今回は、「信用や信頼を失わないために気をつけるべきポイント」を8つに整理してお伝えします。

1.お客様の声は多様性と具体性を重視する
お客様の声を紹介する際には、まず商品やサービスをどのような状況で利用し、その結果どのような変化やメリットが得られたのかを具体的に示すことが重要です。たとえば、マーケティングツールを提供しているビジネスの場合、「複数の広告キャンペーンを個別に管理していた頃は手間ばかりかかっていましたが、ツール導入後は日々の作業量が半分ほどに減りました」というように、利用前と利用後の違いをはっきりと書くと、サービスの良さが理解されやすくなります。
お客様の声は、似たケースばかり並べると特定の層しか対象にしていない印象を与えてしまうため、業種や利用目的が異なる事例を取り入れて多様性を示すことが望ましいです。

2. 情報は「正確さ」と「整合性」を最優先に
広告や公式サイトなど、発信する媒体ごとに条件や数値が食い違っていると、利用者に誤解や不安を与える恐れがあります。料金プランやキャンペーン期間の設定などは特に注意が必要です。どのチャネルを通じて情報を得た人でも、同じ内容だとわかるようにしておくことが企業への信頼を保つ鍵となります。
また、数値データを公表する際には、どの期間やどの方法で調査した結果なのかを明確に説明すると、読み手から「裏付けを持って情報を開示している企業だ」と認識され、安心感を得やすくなります。あいまいな語句は避け、はっきりとした表現を心がけることで、誤解を招くリスクを減らすことが可能です。

3. 広告を掲載する場所のイメージを考慮する
広告を掲載するメディアが、普段から誇張表現や疑わしい記事を多く扱っている場合は、いくら自社の主張が正当であっても同類扱いされる可能性があります。そこで、広告を出す前に欠かせないのが、そのメディアの評判や読者層、どのような内容を主に取り上げているのかを事前に調べることです。掲載先との相性が悪いと、多くの人の目に触れたとしても効果が上がらないばかりか、ブランドイメージを損ねる結果になりかねないので注意しましょう。

4. 過度な営業やDM送信は避ける
見込み客に対して頻繁に電話やメールを送り続けると、もともと興味を持っていた相手でさえ離れてしまうことがあります。相手が求める情報を適切なタイミングで提供することは大切ですが、相手の都合や感情を無視したアプローチは逆効果になりやすいです。すでに断られた相手に再度アプローチする場合、「なぜ断られたのか」を理解しないまま続けるのは避けたほうが無難でしょう。適切な頻度と内容で情報を伝えることが、企業の誠実さを示し、最終的には信頼につながると期待できます。

5. 既存顧客を大切にする
新規客の獲得に力を入れることはもちろん大切ですが、すでに商品やサービスを利用している既存顧客が満足し続けられる環境を整えておかないと、せっかく獲得した顧客を失うおそれがあります。クレームが寄せられた際は、まず問題を正確に把握し、誠実に対応することで被害の拡大を防げます。既存顧客に定期的なフォローアップや特典を用意すれば、「この企業は長く利用する価値がある」と感じてもらいやすくなるでしょう。さらに、利用者からの意見や要望を常にチェックして改善に活かす姿勢を社内で共有しておくことも重要です。

6. 新規事業やサービスを始める際は、誇大広告や準備不足に注意
新しい事業やサービスを導入するときは、大々的に宣伝したい思いが先行し、実際の機能や成果を大きく超えた表現を使ってしまうことがあります。しかし、そのような誇大広告を行うと、利用者が「期待外れだった」と感じる可能性が高まり、企業やサービス全体の信用を損ねる要因になりかねません。

7. 個人情報保護とセキュリティ対策を強化する
顧客のデータを取り扱う際には、本当に必要な範囲だけを収集することが大切です。必要以上の個人情報を求めると、利用者に不安を与える恐れがあります。どのようなセキュリティ対策を実施しているかを明確に伝えることで、ユーザーが安心してサービスを利用しやすくなるでしょう。万が一情報漏えいなどの問題が発生した場合には、その経緯や対応策を迅速かつ誠実に示すことが不可欠です。

8. 数字や実績を示す場合は根拠と理由をつける
売上や利用者数などの大きな数字は目を引きやすい一方、それだけで相手が納得するとは限りません。たとえば「売上が昨年比で150%に成長した」という情報を示すなら、「どのような施策によって伸びたのか」「売上をどのように定義しているのか」といった背景もあわせて伝えると、より説得力が高まります。数字を公表する際には、出典や測定期間、計算方法をできるだけ明確にすることが肝心です。

企業が長期的に売上を伸ばし続けるためには、こうした信用と信頼を損なわない取り組みが欠かせません。お客様の声を活かすときも、発信媒体を選ぶときも、常に利用者の視点を大切にして事実を正直に伝えることが、大きな成果につながる第一歩です。

今回ご紹介した8つのポイントを踏まえてマーケティング施策を見直していただくことで、企業と顧客の双方にとって望ましい関係を築いていただけると思います。

マーケティング全体の施策の中で、インターネットでの成果を高めるうえで重要となるのがランディングページの改善です。

そんなランディングページの改善に欠かせない知識とノウハウを体系的に学べるのが弊社の養成講座です。


600社以上が入会したキーワードマーケティング研究会。マーケティングや広告運用について個別に相談できます。
実用的なマーケティングの知識とノウハウも提供しています。
Zoom相談、動画視聴、ニュースレター購読を無料体験できます。

株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー