リンクテキストを変えるだけで成果も変わる?LP改善の具体例

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

ランディングページ(LP)の改善に取り組むとき、デザインや全体のコピー構成を見直すことはもちろん大切です。とはいえ、その一方で、わずかな言葉遣いが成果に影響を与えるケースも見受けられます。たとえば、「リンクのテキスト表現」を少し変えるだけでも、クリック率やコンバージョン率に変化が出ることがあるのです。

そこで今回は、そうした“細かいテキスト表現”に注目し、よくある課題と改善例をご紹介します。

リンクテキストとは、別のページに飛ばす場合の「こちら」や、フォームの送信ボタン、ページ内アンカーの文言など、ユーザーがクリック可能な文字やボタンのことです。些細に見えるかもしれませんが、「ここをクリックしたら何が起こるのか」、「めんどうそうか、手軽そうか」、「どんな情報が得られるのか」といった“行動前の心理”を大きく左右します。

たとえば、リンクテキストがただ「こちら」だけでは、どんなページに移動するのかユーザーが想像しづらいかもしれません。英語の文言だけを使う場合も、意味を推測できず離脱される恐れがあります。こうした小さな要因が重なると、結果的にクリック率やコンバージョン率に影響が出やすくなるでしょう。

ここで、よくある課題と改善例を紹介します。

1.何のダウンロードか分からない

コンバージョンが「資料ダウンロード」のケースを考えてみましょう。
リンクテキストが「ダウンロード」だけだと、ユーザーは「何がダウンロードされるの?」と不安に感じるかもしれません。
【改善】
「●●に関する資料をダウンロード」や「●●の無料ガイドをダウンロードする」のように、ダウンロード先の内容をはっきり示すと、ユーザーは「これを手に入れると、どんなメリットがあるのか」を理解しやすくなります。

2. 「購入」だけで終わっているリンク

ECなどでコンバージョンが「購入」や「申し込み」の場合、テキストが単に「購入」とだけ書かれているケースは多いです。
【改善】
「ご購入はこちら」、「申し込みフォームへ進む」、「ご注文フォーム」といった形にするだけで、行き先と行動をイメージしやすくなります。ユーザーの心理的ハードルを少しでも下げる効果が期待できるでしょう。

3. 「こちら」や「詳細」だけのリンク

別ページへ案内するときに、ただ「こちら」「詳細」などと書いていると、クリック先で具体的に何を得られるかが伝わりにくいです。
【改善】
「●●機能の詳細を見る」「商品●●の使い方を確認する」のように、ページ先の情報を短い言葉でもいいから入れておくと、ユーザーは「クリックしたらこの情報が得られるのか」と理解しやすくなります。

リンクを見た瞬間、多くのユーザーは「クリックする価値があるか」、「操作が面倒ではないか」、「予想以上に複雑そうではないか」といった細かな心理を働かせます。

そこで、リンク先で得られるメリットや概要を一言添えるだけでも、「これなら便利そう」、「ダウンロードしてみよう」と感じやすくなります。結局のところ、クリックした先にある情報が自分の欲しいものだとイメージできるように伝えることが重要なのです。

改善前:「資料ダウンロード」「こちら」「購入」
改善後:「●●の無料ガイドをダウンロード」「●●の詳細はこちら」「ご購入・お申し込みフォームへ進む」

わずか数文字を変えるだけでも、ユーザーが受ける印象は大きく異なるかもしれません。前者では「何が起こるのかが曖昧」なのに対し、後者は「どんな恩恵を得られるのか」や「次に何をすればいいのか」を具体的に示しているため、クリックしやすくなるのです。

リンクテキストの変更は、一見地味な作業かもしれません。しかし、こうした細部の調整がデザインやコピー全体のアウトプットに影響を与え、結果的に大きな成果を生む場合があるのです。

「●●の詳細はこちら」のように少し言葉を足すだけで、ユーザーは“クリックした先に自分が欲しい情報がある”と直感的に分かるようになります。ページ全体の流れを考慮し、クリック前の心理的ハードルを下げることが大事です。

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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー