広告文が読まれるかどうかは見た目の3秒で決まる

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

広告文の改善というと、「どんな訴求にするか」「どんな言葉を使うか」といった“中身”に注目が集まりがちですが、成果を左右することには、視認性=見た目の読みやすさ・伝わりやすさもあります。

なぜ広告文の「見た目」が重要かというと、人は広告文を一語一句丁寧に「読む」前に、「見た目」で判断することが多いためです。

広告文は限られた数行の中で表示されます。そのため、「ん?」と目に止まらなければ、そもそも読まれることすらありません。

人間は情報を目にした瞬間、まず無意識に「読みやすそうか」「分かりやすそうか」という印象から判断しているのです。

広告文も「読む」以前に、まず「見る」ものですが、そこで重要になるのが「何が読みにくさを生むのか」ということです。

では、どんな表現が読みにくさを生むのかというと、その代表的な原因が「漢字の連続」です。

たとえば、以下の場合。

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意味は似ていますが、例1は漢字が連続しており、一瞬で文字が理解しにくく、「読む気が起きにくい」印象を与えてしまいます。

広告が読まれにくければ、当然クリック率も下がります。どれだけ良い内容が書かれていても、まず目に止まらなければ意味がないのです。

ここで大事なのは、「ひらがな・カタカナ・記号・数字」の使い分けです。

読みやすく、パッと目に入る広告文をつくるためには、次のような要素を意識的に取り入れることが効果的です。

・ひらがな(緊張感を緩和し、親しみやすさを与える)
・カタカナ(視線を引きつけ、メリハリを生む)
・記号(!・?・&など。リズムや意味の区切りを強調する)
・数字(視認性が高く、信頼性の向上にも役立つ)

これらの要素を取り入れることで、伝えたい情報を直感的に理解しやすくする「見える化」の効果が期待できます。

ただ、どれほど見た目を工夫しても、広告文の内容自体がきちんと伝わらなければ意味がありません。そのため、表現を工夫したあとは、必ず「意図する内容が正確に伝わっているか」を確認するようにしましょう。

特に確認したいのは、「伝えたい意味が正しく維持されているか?」「誤解されそうな表現が含まれていないか?」の2点です。

日本語は、表記の自由度が高い言語の一つです。だからこそ、広告文の「視認性」と「伝達性」は、表記の工夫次第で大きく改善できます。

この機会にぜひ、「見た目」から広告文を見直してみてはいかがでしょうか。


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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー