短期効率か長期成長か?量を軸に見直す広告戦略

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

コンバージョンの“質”ばかりを重視しすぎると、本来手に入れるはずだったお客様やビジネスチャンスまで逃してしまうケースが少なくありません。

「広告費を抑えたい」「無駄打ちを避けたい」という思いから「なるべく質の高いコンバージョンだけを狙いたい」と考えるのは自然なことです。

ただ、最初からターゲットを狭く絞りすぎると、目先のコンバージョン単価が下がる半面、将来の売上チャンスを逃してしまう可能性があります。

効率を追求しすぎるとコンバージョン数(量)が減り、逆に数ばかりを重視すると効率が悪くなる場合もあるため、バランスを取った広告配信が大切です。

ただ、「質」にだけフォーカスしてターゲットを絞り込みすぎると、そもそも集まる母数が小さくなり、その中から今後の施策や改善に役立つデータを十分に得られません。

コンバージョン数を増やしていくと、「意外な層にもウケる」「この層にはあまり響いていない」など、具体的な情報が得られます。これらのデータは、次の広告施策やLPを改善するうえで貴重なヒントとなるのです。

最初から、“確実に買いそうな層”だけに絞り込むと、思わぬニーズを掘り起こすチャンスを逃してしまうかもしれません。こうした機会損失が積み重なると、長い目で見て大きな売上拡大の妨げになります。

とはいえ、やみくもに大勢へアプローチすればいいわけでもありません。そこで重要なのが「母数を拡大しつつ、その中で改善点を見つける」仕組みづくりです。

たとえば、最初はターゲット設定を広めにして広告を配信し、そこから集まったデータを分析しながら徐々にセグメントを調整していく方法が考えられます。

LPの観点から考えても“量”は重要です。母数が少ないとA/Bテストや変更後の効果測定が難しくなり、根拠の薄い推測だけで施策を進めがちになります。しかし、ある程度多くのユーザーが訪れてコンバージョンも出るようなLPであれば、結果を判断しやすくなり、データに基づいて的確に検証と調整を繰り返せるようになります。

最終的に、質と量の両方を実現するには、まず「量」をしっかり確保してデータを集め、そのうえで商品・サービスの強みや販売プロセスの改善を進めることが近道です。多様なユーザーの声を反映できれば、商品やサービスをさらに良くし、それを踏まえてLPや広告を改善するサイクルを回せます。

効率を重視しすぎて数を減らせば、せっかく広告費を投下しても十分な成果は得られません。一方で、数を重視して母数を増やせば、将来的には顧客育成やブランド認知の向上といったリターンも期待できるかもしれません。最初は遠回りに思えても、長期的にはこちらのほうが最適解になる場合があります。

そのため、もし「質」を重視した施策を行っている方は、一度コンバージョンの「量」を軸にしたアプローチを検討してみてください。新たなデータや施策上の気づきが得られ、結果として広告やLPの改善につながることで、コンバージョン率の向上も期待できます。

そんなLP(ランディングページ)の改善手法を体系的に学べるのが、弊社の養成講座です。


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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー