変化に強い企業が実践している顧客ニーズを探る実践法

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

世の中や市場が大きく変化している今、私たちはこの変化に合わせて行動を変えていく必要があります。たとえば、スマートフォンの買い替えを検討している人の場合、次のような不安や要望が想定されますが・・・

「今のモデルが古く感じるけれど、本当にいま買い替えるべきなのか」
「在庫切れのリスクはないの? 手元に届くまでどのくらいかかるの」
「料金プランや分割払いなど、お金に関する不安は解消できるのか」

こうしたお客様の「いま」の悩みや要望を把握し、それに合わせた情報を提供することで、お客様からの信頼を得ながら商品やサービスを選んでもらえる確率が高まると期待できます。

顧客が抱える悩みや欲求は、環境の変化や新たな価値観の誕生によって変化していきますが、もし私たちが「以前と同じアプローチで大丈夫だろう」と思い込んでいると、いつの間にか市場のニーズからズレてしまうかもしれません。

ランディングページ(LP)の改善や広告運用においてカギになるのは「顧客理解」です。LPの内容は「商品・サービスを欲している人」のニーズや基準に合致していなければ、そのページにたどり着いても「なんか違うかも・・・」と感じられ、離脱されてしまいます。

そこで重要なのは、「顧客が判断する基準」を知ることです。たとえばスマートフォンの買い替えを考える人は、機能だけではなく、以下のような多角的な視点で「買う・買わない」を決めています。

・スペックや性能(カメラ画質やバッテリー持ち、処理速度など)
・価格帯や支払い条件(分割払いの可否、月々の通信費)
・保証やサポート体制(修理対応や延長保証の有無など)
・納期や購入プロセスのスムーズさ(在庫状況、予約~配送までの日数)

こうした基準を把握していないと、LPの構成や内容で「価格のメリットしか強調しない」、「最新機能にばかり目を向けて配送・サポート面の説明が不十分」というように、どこか“片手落ち”な情報提供になりがちです。すると、顧客は「この会社は自分の悩みを分かっていない」と判断し、他社へ流れてしまうかもしれません。

そこで求められるのが、顧客を深く理解するための行動です。では、具体的に顧客理解を深めるにはどうすればよいのでしょうか。たとえば、次のような方法が考えられます。

・直接インタビュー
既存顧客や見込み客に対してヒアリングを行い、リアルな声を収集する。文章だけでは得られない感情や、意外な本音がわかることも多い。

・アンケート調査

購入を検討している人、すでに購入した人に対してアンケートを実施し、「どういった場面・理由でスマートフォンを買い替えようと思ったか」、「購入後にどんな満足を得たか」などを尋ねる。

・実際の行動観察
店頭での行動や、サービス申込みまでの流れを観察し、顧客がどのタイミングで迷いやすいのか、何を見て決断しているのかを把握する。

・口コミやSNSの分析
SNSや口コミサイトに投稿された“生の声”を継続的にチェックし、顧客がどの部分に満足し、どの部分に不満を抱えているのかを把握する。

こうした調査や分析を行うと、次のような気づきが得られるでしょう。

・「最新機種のカメラ性能」よりも「在庫がすぐあるかどうか」のほうが、より重要視されているケースがある。
・最安値より「分割払いがあるか」「手続きが簡単か」が判断基準になっている人も多い。

これらのリアルな声をもとに、LPの「メッセージ」や「写真・イメージ」「本文」などを再構成していくのです。そうすれば、顧客の不安や疑問を解消する情報が盛り込まれ、実際に行動を促せるページへと仕上がっていきます。

顧客理解を怠ると「ニーズや価値観が変わっているのに、従来のやり方で押し通してしまう」リスクが生じ、広告費や制作費をかけても成果が伸び悩むケースに陥りかねません。

今は大きな変化の真っ只中だからこそ、「以前のままでもなんとかなるだろう」と思わず、改めて顧客との対話やデータ収集に踏み出すことが大切です。「顧客の今に目を向ける」姿勢を大切に、ぜひ次の一手を検討してみてください!

今回お伝えしたような、マーケティングに関する悩みを相談できるのが弊社の研究会です。これまでに600社以上の方が入会されました。

マーケティングや広告運用について個別に相談でき、運用型広告を中心としたマーケティングの実用的な知識やノウハウを身につけられます。Zoom相談や動画視聴、ニュースレターの購読を無料で体験できますので、ぜひお気軽にご利用ください!

株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー