こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。
名古屋駅のシンボルである「ナナちゃん」が、1973年の誕生以来、初めて動きのあるポーズを取ったようです。
名鉄百貨店「ナナちゃん」が動いた 両手上げてポーズ|日本経済新聞
50年以上“静止”していたナナちゃん人形に、初めて「動き」という物語性を付け加えた結果、多くのメディアが取り上げました。長年固定化されたイメージに意外性を加えるだけでニュース価値が生まれたと。これは、既存資産を再活性化して話題を生む具体的な一例と言えるでしょう。
この事例から得られる教訓は、当たり前になっている自社資源にひと工夫を加えて再活性化することの重要性です。
既存資産の再活性化が重要だと考えるのは次の点からです。
・追加投資がほとんど要らず着手しやすい。
・利用者にとって見慣れた対象だからこそ、わずかな変化でも大きなインパクトを与えやすい。
・もし成果が芳しくなくてもすぐ元に戻せるため、リスクが極めて小さい
新しい製品やサービスの開発も重要ですが、まずは自社が既に保有する資源を棚卸しし、そこに小さな変化を加えることは検討すべきことです。変更点を告知するだけでも、既存顧客のリピート購入を促進できたり、これまで成果につながらなかった見込み客がコンバージョンに至る可能性も高まります。
まずは「棚卸し」から始めましょう。既存資産とは、自社がすでに保有し、追加投資なしで活用できるリソースを指します。店舗や設備などの有形資産はもちろん、ロゴや顧客データといった無形資産、さらに人材や技術といった人的資源まで含まれます。
そして、次にするのは「小さな変化を具体化して、実行計画を立てる」ことです。
ここでは、次の5ステップで取り組むことが検討できます。
1.目的と対象を決める。
既存顧客の再購入か、新規のコンバージョン向上か。
2.変化アイデアを列挙する。
既存資産ごとに「どのような小さな変化を加えられるか」を整理する。
3.列挙したアイデアを「インパクト」「コスト」「工数」の3軸で評価。
そして、実行案を絞り込む。
4.告知方法と期間、数量などを決める。KPIも設定。
5.実行→計測→継続する or 元に戻す
見慣れたものに小さな変化を加えるだけで、既存顧客にとっては「また買おうかな」と思うきっかけになり、新規客にとっては「今だけ」「初めて」といった希少性や物語性が行動を後押しするきっかけになります。その結果として、コンバージョンの向上も期待できるわけです。
「いまある物+小さな変化+期限や数量の限定」
これだけで、既存客は動きやすく、新規客にも反応されやすくなります。
「アイデアの列挙 → 選定 → 短期テスト → 評価」というループを繰り返すことで、追加投資を抑えながら成果につながる施策をより早く見つけやすくなりますので、ぜひ試してみてください!
このような改善ループを実行・検証するには、日々の広告運用を滞りなく回しながら、企画立案や効果測定まで担えるリソースが欠かせません。もし「社内だけでは手が回らない」「専門知識を持つスタッフが不足している」と感じる場合は、外部の専門人材を活用するのも一つの手段です。
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