こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。
運用型広告で成果を引き出すために欠かせないのが「検索語句(検索クエリ)」データの活用です。検索語句は、ユーザーが実際に何を考え、何を探しているのかを理解するための「生の声」とも言える情報源です。
検索語句は、単なる結果ではなく、ユーザーの行動や意図を読み取るための「ヒント」です。
検索語句を活用することで、想定外の語句から新たなニーズを発見したり、検索語句をもとに広告文を改善したり、成果につながらない無駄な語句を除外キーワードとして設定したりすることが可能です。
ただし、検索語句データを活用する際には、データの解釈やアクションを慎重に考える必要があります。そこで意識したいのが次の3つのことです。
1. データを鵜呑みにしない
検索語句データは、現状の一部を切り取ったものであり、すべてを表しているわけではありません。たとえば、コンバージョンが発生した語句についても、それが一時的なトレンドによるものなのか、それとも継続的に成果を生む安定した語句なのかを見極めることが重要です。
2. ユーザーの背景を読み解く
データを見るだけで終わらせず、その背後にあるユーザーの意図や状況を想像しましょう。たとえば、「口コミ」や「デメリット」といった語句が含まれている場合、ユーザーが何を求めているのかを考えることで、広告やランディングページの改善に役立てることができます。
3. 機会損失を防ぐ
関連性が低そうな語句を安易に除外するのではなく、その語句が新しい顧客層の興味や、これまで意識していなかったニーズを示していないかを分析することが大切です。
検索語句データの活用で、陥りがちな失敗例としてあるのは次のようなことです。
短期的な成果に惑わされる
コンバージョンが発生した語句を即座にキーワードに追加するアクションは適していないことが多いです。これにより、結果的にアカウントが複雑化して管理が難しくなることもあります。
データの解釈を誤る
数値だけを見て関連性の低い語句を除外するようなアクションです。これにより、潜在顧客を逃してしまう可能性もあります。
全体像を見失う
細部ばかりに注目するような行動です。これにより、アカウント全体のパフォーマンスが把握できなくなる懸念があります。
検索語句データは、適した活用をすれば広告運用を大きく改善するための「武器」になります。それにあたり欠かせないのは次のステップです。
仮説を持つ
検索語句データを見たときに、「なぜこの語句が成果を出しているのか?」と仮説を立てることが重要です。その語句がどのようなユーザー意図や状況を反映しているのかを考えることで、広告やランディングページの改善につながるインサイトを得ることができます。
分析を深める
数値だけでなく、背景やトレンドを読み解き、広い視野で検討することが大事です。
行動に移す
得られた情報をもとに、具体的な改善策を実行します。
検索語句データは、単なる数値ではなく「ストーリー」を持っています。このストーリーを紐解く力を磨くことで、広告運用の成果をさらに引き上げることができると考えます。データを正しく解釈し、行動につなげるスキルを身につけましょう。
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