売上目標に固執しない広告戦略のすすめ

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

広告を出す前に決めるべきことがあります。それは、広告を出す「目的」をはっきり決め、「目標」を測る環境を整え、運用・管理することです。

広告の目的ですが、「売上を上げること」に固執すると、失敗する可能性があります。広告はマーケティングの一部であり、マーケティング目標と広告目標は異なることが多いからです。広告の成功は単に売上に直結するものではありません。もっと具体的で、測定可能な目標設定が必要なのです。

目標が抽象的な場合、広告の効果を測ることが難しくなります。例えば、「売上を増やす」という目標は具体性に欠けるため、どの広告施策がどの程度効果を発揮したかを判断するのが難しくなります。そこで大事なのは、もっと具体的な目標に分解することです。

例えば、「新規客を月に50人増やす」、「サイトの訪問者数を月に20%増加させる」といった具体的な数値目標を設定することで、広告の効果を正しく測ることができます。これにより、どの施策が効果的だったのかを明確に把握しやすくなるのですね。

広告の目的は多岐にわたります。例えば、「売上を月300万円上げるために広告を出す」という売上目標に固執すると、他の重要な目標を見落とす可能性があります。広告の目的としては、ブランドや製品の認知度を向上させること、既存客とのエンゲージメントを強化すること、潜在客からのリードを獲得すること、特定市場でのシェアを拡大することなどが挙げられます。こうした多様な目的を考慮することで、広告の効果を最大限に引き出し、より具体的な成果を得ることができるのです。

例えば、ブランドの認知度を向上させることは、長期的な売上増加につながる重要なステップです。エンゲージメントの強化は、既存客のロイヤルティを高め、リピート購入を促進します。リード獲得は、新規客との接点を増やし、将来的な売上の基盤を築くことに。市場シェアの拡大は、競合との差別化を図り、持続的な成長を可能にします。

このように、売上だけに固執せず、広告の多面的な目的を意識することで、広告戦略の効果を最大化し、さまざまな形での成功を収めることができるわけです。

「売上、売上・・・」と考え広告を出すと、コンバージョンを【購入】に固執することがありますが、目的が【購入】だと成果を出すのが厳しいこともあります。そんな時は、「売上の前に、広告を使って【問い合わせ】を増やせないか?」、「売上の前に【資料請求】してもらえるようにしては?」などと考えることが重要です。つまり、“売上の前にあること”の獲得を目的として広告を出すことを考えるのです。

大事なのは、マーケティング目的・目標の中で「どの部分を広告によって達成したいのか?」を決めることです。売上を促進するために広告を使う場合、その広告が売上目標の達成にどの程度寄与するのかを考える必要があります。

目標とする売上があるときに注意したいのは、広告に対する反応です。広告を出してもすぐに売上に直結しないこともあります。このとき、広告を出してから売上になるまでの時間を知っておくことが重要です。売上目標をいつまでに達成する必要があるのか、それによって広告をいつから出すべきかが変わります。

企業のマーケティング活動の中で広告を使うときは、まずマーケティングの目的を明確にしましょう。そして広告の目的を決めます。広告は、マーケティング目的を達成するための一つの要素です。要素は他に、商品、価格、スタッフ、立地などがあります。マーケティングによって達成する売上を考えると、広告だけでなく、他の要素の改善にも取り組むことが大事です。

広告を使って何をしたいのか?広告の目的を決め、具体的な目標を設定しましょう。目標がぼんやりしていると、その達成度を測ることができません。そのためにも、まずは広告の目的を明確にすることが重要です。


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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー