なぜプロ級のスキルが一つあっても広告運用で負けるのか

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

運用型広告で成果を出すには、「アカウント構築」と「広告運用」の両方で必要な実際に行うべき項目を整理し、一つひとつの項目に対して適した対応をとる必要があります。この2つは掛け算の関係であり、どちらか一方でも質が低いと全体の成果は伸びません。

成果=アカウント構築の完成度 × 広告運用の精度

例えば、自社がアカウント構築を最高レベル(10点)にしていても、広告運用が平均以下(3点)なら、

自社:10 × 3 = 30

競合他社がどちらも平均的に行っている(6点)の場合、

競合:6 × 6 = 36

結果として、自社の合計スコアが競合他社よりも低くなり、広告の成果で負けてしまいます。
さらに、アカウント構築の完成度は、たとえば以下のような要素で決まります。

アカウント構築の完成度=キーワード収集 × 広告文作成 × 入札単価設定 × その他設定

すべて平均レベルの3点の場合、

3 × 3 × 3 × 3 = 81

こうなりますが、ここで「キーワード収集」だけプロ級の9点にした場合、

9 × 3 × 3 × 3 = 243

大きくスコアが上がりました。
一方、競合他社が各要素を少しずつ向上させて4点にした場合、

4 × 4 × 4 × 4 = 256

キーワード収集だけがプロ級の自社のスコアを上回ってしまいました(汗)
つまり、一つのスキルを集中的に伸ばしても、すべてのスキルを少しずつ向上させる競合他社には勝てないのです。

アカウント構築の完成度を高めるために必要なことは、例えば以下のようなものがあります。

・キーワード収集では、想定するターゲットの検索意図を分析して適したキーワードを選ぶ。
・広告文の作成では、顧客が持つニーズや課題を捉え、それに合わせたメッセージを入れて作る。
・キャンペーンの構成は、広告運用の効率や機械学習を考えて、シンプルでわかりやすい構造にする。
・入札単価は、広告の目的に合わせた戦略を選び、手動入札の場合は過去の実績データや将来の予測を参考にして、適した価格を設定する。

広告運用の精度を上げるためにできるのは、例えば以下のようなことです。

・数値の分析と具体的な改善。日々のデータを見て、問題を見つけて即座に修正を加える。
・広告文の改善。配信後の広告パフォーマンスや顧客から得られた情報、市場の動向に応じて改善する。
・予算配分の見直し。成果が出ている広告に予算を集中し、成果が低い広告の予算は段階的に減らしていく。
・入札単価の調整。広告配信した実績をもとに定期的に入札単価を見直して調整する。

これらの方法を実践することで、運用型広告の成果を継続的に高めていくことができるでしょう。基本を着実に実行し、細かな改善を積み重ねていくことが、確かな成果につながります。

今回お伝えした「アカウント構築の完成度」を高め、「広告運用の精度」を上げるために必要な知識を体系的に学べるのが、弊社の養成講座です。


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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー