こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。
ランディングページ(LP)を改善しようと考えるとき、「どの部分から手をつければいいのだろう?」と悩む方も少なくありません。画像のデザインを変更したり、文章を追加・削除したりすることも大切ですが、見落とされがちなポイントに、“一人の顧客の声を深掘りする”というアプローチがあります。これは、広いターゲットを漠然と想定するのではなく、あえて特定の個人に焦点を当て、そこからLP全体を見直していく方法です。
一人だけの意見に左右されるのはリスキーだと考える方もいるかもしれません。
しかし、実際に“リアルな悩み”や“生の欲求”を起点にした改善が、多くの見込み客から予想以上の反応や共感を得るケースも少なくないのです。
「複数のターゲットに一度にアピールしないと売上が伸びないのでは?」と考える方がいるかもしれません。ただ、あまりにターゲットを広く想定しすぎると、LPに盛り込む情報が曖昧になり、何をいちばん伝えたいのか分からなくなるケースが見受けられます。実際、詰め込みすぎが原因でコンバージョン率に影響してしまった例も少なくありません。
一方、あえて一人の顧客に焦点を当てると、その人が抱えている“具体的な不満や要望”をLPに反映しやすくなります。たとえば、仮の例として「オンラインの料理教室」を考えてみましょう。
「最初の数回で受講をやめてしまう人が多い」という悩みに対して、一人の退会者に話を聞くと、「平日の講座は忙しくて検討すらしなかった」「毎回食材を揃えるのが手間だった」という問題が浮かび上がるかもしれません。こうした声を起点に、LPを「土日だけで完結する講座」や「初心者用の食材宅配プラン」を前面に打ち出す形に再構成できれば、訪問者が求める情報をより適切に提示できるページへと進化させられるでしょう。
実際に、こうした発想転換によってコンバージョン率が上がった事例は、業種を問わず見られます。一人の顧客の声を徹底的に掘り下げることで、LPに落とし込むべき情報や優先順位が明確になり、結果的に多くの訪問者にも“自分に合っていそうだ”と感じてもらいやすくなるのです。
どこを「深掘り」すればよいのかについては、次の三つの視点で考えると整理しやすいでしょう。
1.具体的な悩みや不満
受講料なのか、時間帯なのか、それともサポート体制か。一人の利用者が強い不満や不安を感じた部分を、徹底的に洗い出します。
2.利用を続けなかった/申し込まなかった理由
“実際の行動”と“サイト上の説明”が合っていない可能性を探ります。どの段階で挫折したのかを聞き出すことで、LP改善のヒントを得やすくなります。
3.本当は何を求めていたのか
「◯◯が安い」や「◯◯が早い」といった表面的なメリットだけでなく、実は「じっくり相談したい」「もっと具体例が欲しい」など、本人さえ明確にしていなかったニーズを把握することが重要です。
こうしたポイントを明確にすると、LPで優先的に扱う情報がおのずと見えてきます。もちろん、複数人にアンケートを取るのも有効な方法ですが、まずは一人に徹底して話を聞き、その声を核としてLPを改善する手法もぜひ検討してみてください!
そんなLPの改善に取り組むにあたり必要な知識とノウハウを体系的に学べるのが弊社の養成講座です。
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