競合との差別化を目指す!異業種コラボレーションの3つのポイント

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

ビジネス環境が変化する中で成果を上げる選択肢の一つとして考えられるのは、「異なる業種とのコラボレーション」です。異なる業界やサービスが連携することで、新たな顧客体験を創出し、市場拡大につながる可能性があります。

異業種コラボの一例として、「ジム」と「コワーキングスペース」を融合させたサービスが挙げられます。運動と仕事を効率的に組み合わせられるこの取り組みは、時間を有効活用したい人々から支持を集められそうですが、こうした事例から分かるのは、一見関連性のない要素を組み合わせることで生まれる「新しい価値」の重要性です。

では、異業種コラボレーションで成功するために重要なポイントを見ていきましょう。

1つ目は「ブランドの一貫性を維持する」です。

異業種との連携により、「自社は何を提供する会社なのか」という核心が曖昧になるリスクがあります。顧客を混乱させないためには、ブランドの本質を維持することが重要です。

自社のブランド価値の核心を明確にし、それを強化できるパートナーを選びましょう。例えば、「リラクゼーション」が核心なら、その価値をさらに高める要素と組み合わせることが効果的です。無関係な要素を取り入れると、ブランドの軸がぶれてしまう可能性があります。

2つ目は「ターゲット顧客の再定義」です。

異業種コラボレーションの大きなメリットは、これまでリーチできなかった新規顧客層にアプローチできることです。ただし、ターゲットが広がることで、自社が伝えたい内容や強み、価値提案が曖昧になる可能性もあります。

既存顧客と新規ターゲット層の両方のニーズを分析し、両者に共通して喜ばれる特徴や利点を見つけることが重要です。「多くの人に響くはず」という漠然とした考えではなく、具体的なターゲット層を設定して情報発信やサービス設計を行いましょう。

3つ目は「経営資源の適切な配分」です。

新しい取り組みには、人材、資金、時間などの追加リソースが必要です。本業に投入していた資源が分散し、どちらの事業も中途半端になるリスクがあります。

この課題に対しては、小規模な実験から始めることが有効です。期間限定のイベントやテストマーケティングを通じて、リソース配分の適切さや顧客の反応を早期に把握できます。成功の手応えを得てから、段階的に規模を拡大していくアプローチが効果的です。

持続的な成功のために考慮すべき要素があり、そのひとつが「目的の明確化」です。

コラボレーションを実施する際は、「いま話題だから、流行りだから」という表面的な理由だけでなく、自社の本質的な魅力が活かされているかを確認しましょう。顧客が「なぜこのブランドがこのコラボを行うのか」を理解できなければ、一時的な話題で終わってしまいます。

考慮すべき要素の2つ目は「バランスの取れた顧客コミュニケーション」です。

新規顧客へのアプローチだけでなく、既存顧客にもコラボレーションのメリットを伝えることが大切です。新規と既存の両方の顧客層に合わせて、それぞれの関心や疑問に応えられるよう、コミュニケーションの内容や方法を工夫しましょう。

異業種コラボレーションは、市場拡大の機会となる可能性がありますが、その成功には戦略的なアプローチが不可欠です。ブランドの一貫性を保ちながら、明確なターゲット設定と段階的なリソース配分を行うことで、新たな成長機会を創出できる場合があるでしょう。

「自社の強みをさらに活かすには、どんなパートナーとの連携が有効か?」

この問いを社内で検討することから始めてみてはいかがでしょうか。思わぬアイデアが生まれ、ビジネスの新たな可能性が見えてくるかもしれません。

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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー