「同業=競合」の誤解を防ぐ2つの判断軸

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

Udemyが、年内に日本で個人向けサブスクリプションサービスを開始するようです。
社会人オンライン学習Udemy、会員5倍めざす|日本経済新聞

リスキリングへの関心が高まるなか、オンライン講座を提供している企業にとっては見逃せない動きではないでしょうか。

とはいえ、「同じような講座を提供しているから競合だ」と短絡的に判断するのは早計です。競合かどうかを判断する鍵は「顧客の奪い合いが起こるかどうか」です。

その判定には、「誰に(顧客セグメント)」、「何を(提供価値)」の2つの軸で考えることが有効です。

たとえば、Udemyの顧客セグメントが「転職準備中の20~40代のビジネスパーソン」で、価値が「短期間で成果が見えるスキル習得」の場合。この2軸が自社と重なっていれば、顧客を奪い合う競合になる可能性が高くなります。

一方で、Udemyが幅広いジャンルの講座を多数そろえるカタログ型のサービスを展開しているのに対し、自社が「BtoB企業のマーケティング部門向けに、広告運用に特化した実践講座」を提供しているようであれば、棲み分けは可能であり、競合にする必要はないかもしれません。

注意すべきは、「検索結果でよく見るから」、「有名企業だから」といった理由で脅威とみなしてしまい、ランディングページの構成や価格、サービス内容を必要以上に調整してしまうことです。誤った判断をすると、自社の強みを弱めてしまう結果にもなりかねません。

広告運用やマーケティングにおいては、「追うべき情報」を明確に整理しておく必要があります。たとえば、顧客ニーズや行動の変化といった市場の動き、自社で実施した施策の履歴、それから、自社に影響を及ぼすマクロ的なトレンドやニュースなどです。

一方で、必要のない情報まで追いかけてしまうと、情報管理や分析が煩雑になり、意思決定にノイズが入りやすくなります。そのため、情報収集においては「取捨選択」、つまり捨てることも重要です。「何をするか」と同じくらい、「何をしないか」を明確に決めることが大切なのですね。

施策を増やすのではなく、

・やらないことを明文化し
・生成AIやツールを使って効率化し
・不足するリソースは外注する

といった「選択と集中」を進めていく必要があります。

これにより、限られたリソースでも成果につながる業務に集中できる体制が整うと思うので、ぜひ取り組んでみてください!

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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー