広告運用で「数値の罠」を回避する方法

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

今回のテーマは、運用型広告における「数値の罠」です。
広告運用では、数値に惑わされやすく、判断を誤ったり、適したアプローチができていないことが多々あります。

運用型広告を出して達成したい目的は、コンバージョンを増やすことが多いです。この場合、目標として設定するのは、目標CPAや目標コンバージョン数です。このような目標設定にもかかわらず、優先順位の低い数値に必要以上にこだわることがよくあります。例えば、最上部インプレッションの割合や最適化スコアなどです。これらの数値は一見重要そうに見えますが、最終的な目標であるコンバージョンに直結しないこともあります。

広告管理画面には、多くの数値が表示されますが、すべてが重要なわけではありません。広告を出す目的・目標からして必要のない数値を避け、本当に見るべき数値に集中することが重要です。目的がコンバージョンの獲得なのであれば、Google広告の場合は「費用」、「コンバージョン」、「コンバージョン単価」が優先して見るべき数値です。まずはこれらの数値を正確に把握することから始めましょう。その後に、結果に応じてその他の数値も確認することが適切なアクションです。クリック率や平均クリック単価なども、コンバージョンを目的に広告を出す際には重要な数値の一つですが、最初に見るべき数値ではありません。優先して見るべき数値以外に過度に依存すると、全体のパフォーマンスを見失うことがあります。

数値は強い印象を与えるため、無意識にそれに引き寄せられがちです。そのため、広告運用において重要な対策として、管理画面から不要な数値を非表示にすることをお勧めします。Google広告をはじめとした各媒体の管理画面では、カスタマイズ機能を使って表示項目を絞り込むことが可能です。これにより、重要な数値に集中しやすくなります。

さらに、重要な数値をメモに書き出し、(機密情報に配慮し)デスクやモニターの近くに貼っておくことで、運用中に迷った時にすぐに確認できるようになります。

広告運用で迷ったときは、常に目的と目標に立ち返ることが重要です。「目的と目標からして、その数値は見る必要があるのか」を考えます。数値に惑わされず、正しい判断を続けていきましょう。


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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー