広告表現の幅を広げるためのトレンド活用法と注意点

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

サイバーエージェントがAIで広告表現の偏りを可視化するサービス「極多様性プロット」を開始するようです。
サイバーエージェント、広告訴求の偏り AIで見える化|日本経済新聞

このサービスでは、配信中の広告デザインをAIに読み込ませることで、「どの層への訴求に偏っているか」を数値化し、リーチできていない層を見える化できます。試行段階では成約数が約2倍、顧客獲得単価が半分になったとのことです。

こうした動きからも分かるように、広告運用では「偏りをなくす」「幅を広げる」ことが求められます。

広告の成果を左右する要因としてクリエイティブの中身は大きいですが、では、その中身をどう設計すれば、ユーザーの目を引き、反応してもらえるのでしょうか。

そのヒントのひとつが「トレンド」の活用です。

たとえば次のようなイメージです。

・夏の猛暑が続くなら、家電・飲料業界では「暑さ対策」の表現が有効
・学校の長期休みに合わせて、教育サービスで「自宅学習」への訴求を強化
・環境意識の高まりを受けて、「サステナブルな素材」や「再利用可能」などの文脈を活用

こうした時代・季節・社会的な流れに即した表現は、広告としての自然な説得力を持ちやすく、ユーザーの行動につながる可能性を高めます。

では、「どんなトレンドが使えるのか」をどう見極めればよいのでしょうか?

そこで取り組めるのは次のようなことです。

LINEヤフーなど媒体社のトレンド資料(ホワイトペーパー、コラム、ブログなど)を見る
・競合他社の広告事例を参考にする
・普段、目にする広告を観察する習慣をつける

これらにより得られる情報と向き合うときのポイントは、単に「流行ってるから」ではなく、「広告の目的に合うか?」、「自社のブランドに適しているか?」といった観点で判断することです。

トレンドは「流行に乗るため」に使うのではなく、「成果を出すため」に活用するものだからですね。

そんなトレンドですが、依存リスクに注意しましょう。

次のような注意点があります。

・ブーム的な短命トレンドばかりを追うと、長期的な効果が残りにくい
・トレンドを追いすぎると、広告コンセプトやブランドメッセージがぶれる
・成果の出た他社事例を目的もなく模倣すると、再現性が得られない

トレンドはあくまで「ヒント」や「参考材料」として扱い、自社の戦略や文脈にフィットするものを取捨選択していく姿勢が重要です。

今回お伝えしたのは、広告表現における「トレンド」という視点でしたが、表現の幅を広げるためには、まずインプットの幅を広げることが欠かせません。

・効果の高かった広告表現をストックしておく
・なぜ効果が出たのかを分析・言語化しておく
・異なる業種・ターゲットの広告にも目を通す

こうした取り組みを重ねることで、自分の発想にとらわれず、新たなアイデアの引き出しを増やしていくことができますのでぜひ取り組んでみてください!

広告文やクリエイティブ制作において、多様な角度から提案できる人材もご紹介できるのが弊社サービス「アドむすび」です。広告運用の課題に合わせて適した人材をご紹介するサービスです。

いまですと初期費用0円でご利用いただけます。ご興味がある方はお気軽にご相談ください!

また、広告運用やマーケティング全般の課題を個別に相談いただける「キーワードマーケティング研究会」も運営しています。

研究会には、これまでに600社以上が入会されました。

株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー