ターゲットを絞る際に考慮すべき5つのポイント

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

ターゲットを絞ることは、広告を含む集客施策において成果を上げるために重要です。適切にターゲットを絞ることで、コンバージョン率や成約率を効果的に向上させることが期待できます。

ただし、ターゲットを絞りすぎると機会損失が発生し、目標達成が難しくなるリスクがあるため注意が必要です。

ターゲットを絞る際に考慮すべきポイントは、次の5つです。

1.目標CPAとコンバージョン数のバランスを取る

ターゲットを絞る際には、目標とするCPA(顧客獲得単価)とコンバージョン数のバランスを見極めることが重要です。絞りすぎてCPA(顧客獲得単価)が下がったとしても、コンバージョン数が少なすぎれば、目標の成果や全体的な売上には十分に結びつかない可能性があります。

たとえば、広告を特定のターゲットにだけ絞った結果、CPAは下がったものの、コンバージョン数が不足し、目標売上には達しないケースがあります。ターゲットを広げることで、CPAは少し上がるかもしれませんが、総コンバージョン数の増加により、結果的に売上が最大化されることもあるのです。

2.コンバージョン後の成約率を見据えたターゲティング

コンバージョンだけでなく、その後の成約やリピーターになりやすいターゲットを意識することが大切です。単にコンバージョン率を高めるだけではなく、長期的な関係性を築ける顧客層にフォーカスしましょう。

たとえば、ECサイトでは、ターゲットを「一度購入して再び成約する可能性が高い顧客層」に絞って広告を展開することで、再購入率を高め、顧客生涯価値(LTV)を向上させることができます。

3.既存顧客のデータを活用

既存顧客のデータをもとに、どの顧客層にリーチすべきかを考えることは非常に効果的です。成果が出ている顧客の特性や傾向をもとに、似たような属性を持つターゲット層に広告を展開することを考えます。

たとえば、過去に複数回の購入や高額商品の購入をした顧客データを分析・活用して広告を配信することで、目標達成に貢献するアプローチが可能です。

4.市場ニーズと顧客の視点からターゲットを再評価する

ターゲットを設定する際には、市場全体の動向や顧客のニーズに合っているかを必ず確認しましょう。市場の変化や新しいトレンドに対応できていないと、広告の効果が薄れてしまうことがあります。

たとえば、家具を販売している場合、従来はオフィス向けの家具を中心に展開していたところ、在宅勤務の需要が増えている状況に応じて、家庭向けの家具もターゲットに加えることで、広告の効果をさらに高めることが期待できます。

5.具体的にしすぎていないか?言語化したターゲットは市場に十分存在するか確認する

ターゲットを非常に細かく設定しすぎると、結局は市場にそのターゲットがほとんどいないという状況になる可能性があります。そのため、設定したターゲット層がどの程度市場に存在し、広告の効果を最大化できるかを確認することが重要です。

たとえば、BtoBの研修サービスで、特定の業界や業種にのみターゲットを絞り込みすぎた結果、ターゲットとなる企業が限られすぎてしまい、広告効果が出ないというケースがあります。そこで考えたいのは、ターゲットをやや広げ、他の業種や業界にもアプローチすることです。

「成約しやすい」や「客単価が高い」という顧客だけをターゲットにすることは、機会損失につながることがあります。広告運用では、量と質のバランスを考え、適したターゲット設定を行うことが大切です。常に市場の変化を見据えながら、ターゲティングを調整していくことで、持続的な成果を得ることが可能です。


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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー