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キーワードマーケティングの石川です。
プラモデル国内出荷額の約8割を静岡市が占めているとのことです。
プラモ、未来のファン育て 静岡市、遊ぶ子ども少なく 模型市で組み立て体験|日本経済新聞
静岡市が国内プラモデル出荷額の約8割を占める背景には、江戸期から受け継がれた木工技術が戦後のプラモデルへの転換を支えたこと、タミヤをはじめとするメーカーが静岡に集積し協業体制を築いたこと、そして、行政と業界が見本市や人材育成を通じてファン層と販路を継続的に拡大してきたことなどがあげられます。
記事に「未来のファンを育て」とあります。
プラモデル市場では現在、中高年層が主な顧客のようですが、静岡のメーカー各社は子ども向けの体験会やコンテストを開催し、将来のファンを育成する取り組みを進めています。
目先の売上も重要ですが、長期的にはブランド想起や愛着の形成を優先することも欠かせません。その結果、世代交代があっても市場を維持・拡大できますが、静岡市ではプラモデル市場の将来を見据えた投資が進められているようです。
そして、新しい世代に手に取ってもらうに欠かせないのが、行動のハードルを下げる仕組みづくりです。記事では、この狙いに関する例が紹介されていて、それが接着剤や塗料を使わずに組み立てられる「楽プラ」シリーズです。難しさ・手間・汚れといった“最初の一歩”の障壁を取り除く商品設計により、初心者でも気軽にプラモデルを楽しめるようにしています。
そんなプラモデルですが、静岡市で国内出荷額の約8割を占めるまでに発展した大きな要因が、行政がハブとなって企業・学校・ボランティアを巻き込み、街と業界全体で市場を育てる仕組みを構築したことです。行政と教育機関が連携し、地域ぐるみで市場を育成するスキームを設計されたようです。
今回紹介した事例は、成熟市場でも体験や共創、そして次世代育成を軸に再成長できることを示していると考えます。
成熟市場で再成長を図るには、次の3点を意識するのがよいでしょう。
・まず「体験」を通じて興味を喚起する
・その体験を共有・発展させる「共創の場」を用意する
・そこで生まれた熱量を「次世代へ循環」させる
これらを実践すれば再成長の可能性が高まると思うので、ぜひ、自社でどのような取り組みができるか検討してみてください!
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