こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。
ランディングページの改善に取り組む際、「どこから手をつければいいのか?」と迷うことは珍しくありません。こうした状況で役立つのが、問題を要素ごとに分解する「因数分解」的な思考です。
コンバージョン率を上げるには、想定するターゲットが望む行動(購入、問い合わせ、登録など)に至るまでの全過程を見直さなければなりません。そして、この過程には、実に多くの要素が関わっています。
たとえば、ページ側の要因を挙げるだけでも、レイアウト、見出し、価格表示、商品説明、口コミ、FAQ、申込フォームの使いやすさ、決済手段、セキュリティ表記、画像・動画の品質、ページの読み込み速度、スマホ対応状況など、細かく分けていけばキリがありません。
広告文やターゲティングが不適切なためにコンバージョン率が下がることもあり、そういった場合は「集客」側の要因と考えられます。
一方、商品ラインナップや価格戦略、在庫管理といった「商品・サービス自体」の問題がコンバージョン率に影響するケースもあるのです。
これら多数の要因に一度に手をつけるのは不可能です。そこで有効なのが「因数分解」の発想です。まず、大きな枠で分解してみましょう。
ここでまず切り分けるべきなのは、「集客」に問題があるのか、「LP」に問題があるのか、という視点です。
コンバージョン率が低いと、LP側の要因ばかり注目されがちですが、たとえ優れたLPを用意しても、集客経路がターゲットと合っていなかったり、広告運用に問題があったりすれば、望む成果は得られません。
LPをパーツごとに切り分けて考えることも重要です。LPにはファーストビュー、ヘッダー、商品説明、申し込みフォーム、実績紹介など、さまざまなパーツが存在します。いずれも顧客の行動に影響を与えるため、たとえば「申し込みフォームが複雑すぎる」「決済手段が限られすぎている」「商品説明が抽象的でわかりづらい」「CTAボタンが目立たない位置にある」など、個々のパーツに問題がないか洗い出してみると、どこを優先的に改善すべきかが見えてきます。
改善策を洗い出すと、取り組むべき項目が複数出てくることは珍しくありません。そこで鍵となるのが、「どの施策を先に行うか」という優先順位付けです。
優先順位を決める際、まず考慮したいのは「インパクトの大きさ」です。
改善がコンバージョン率の向上に大きく貢献しそうな箇所は、優先度を高めて取り組みましょう。
そして「実行難易度の低さ」も重要な判断基準です。短時間で変更できる部分を先に試し、その効果を検証すれば、PDCAサイクルをスムーズに回せます。
さらに、「顧客ニーズとの合致度合い」も見逃せません。
たとえば、顧客調査で「決済方法が少ない」ことが多く指摘されているなら、すぐに対応できる決済オプションの拡充を優先することで、顧客満足度を、そしてコンバージョン率を引き上げられる可能性があります。
コンバージョン率を引き上げるための改善ポイントが100を超えるとしても、闇雲に手をつけるのは危険です。常に「なぜこの改善が顧客にとって意味があるのか?」と問い直すことで、効果的な施策を選び出せるようになります。
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