広告の成果向上に役立つ一次情報の収集と管理のコツ

こんにちは!
キーワードマーケティングの石川です。

広告運用で成果を出すために欠かせない要素の一つが、顧客から得られる「一次情報」です。一次情報は、実際に顧客と対話し、現場で観察し、自ら体験して得られる生の情報です。

一次情報が重要である理由は、そのリアルさと具体性にあります。マーケティングの調査結果や統計データとは異なり、一次情報は実際の顧客の声や行動に基づいているため、広告のターゲティング設定やメッセージ作成において、より的確で効果的な判断が可能になります。

では、具体的にどのような一次情報を管理するのが効果的か?

収集対象として検討できるのは以下のような情報です。

  • お客さんからのフィードバック
    商品やサービスに対する意見や改善点、質問など
     
  • 現場での観察結果
    店舗やサービスを提供する現場で気づいた顧客行動や反応など
     
  • 自ら体験した感想
    商品やサービスを顧客目線で利用した際の気づきや感想など
     
  • 問い合わせ対応時の情報
    よくある質問や、通常とは異なる特別なリクエストなど
     
  • スタッフからの報告
    顧客対応時に得た具体的な意見や、現場での気づき、顧客の反応など

これらの情報をExcelやスプレッドシートで一元管理するのがオススメです。

一次情報を管理するときのポイントは、顧客が話した内容を、できるだけそのままの言葉で記録することです。たとえば、飲食店の場合、顧客が「家族で特別な記念日を祝いたいので、静かな個室を予約したい」と言ったとします。この言葉を「静かな個室希望」という簡略化された表現に変換せず、記念日であることや家族での利用という背景まで含めて、そのまま記録することが重要です。こうすることで、顧客の意図が明確に伝わり、より的確な対応が可能になります。

一次情報の管理で注意すべき点は、特定の顧客の声に過度に依存しないことです。顧客の意見は多様であり、それが市場全体にどれほど影響を与えるのかを慎重に判断する必要があります。

たとえば、特定の商品について多くの顧客から同じような意見が寄せられた場合、それを広告やランディングページに反映するのは有効でしょう。しかし、それが一部の顧客からの意見であれば、その意見が市場全体にどれだけ影響を与えるかを考慮して対応を検討すべきです。

ただし、少数派の意見でも、成約や客単価に大きく影響する重要な情報である場合は、無視せず慎重に扱うことが必要です。

一次情報を活用すると、広告運用における判断の質と効果が大きく改善されることが期待できます。そのため、まだ一次情報の管理を始めていない方は、ぜひこの機会に取り組んでみてください!


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株式会社キーワードマーケティング 執行役員/インハウス支援室 室長/マーケティング支援/現役のマーケター&広告運用プレイヤー